近代建築が魅力の港町:門司港レトロ

近代建築が魅力の港町:門司港レトロ

門司レトロ風景

門司港は海上交通の要所である関門海峡が見渡せる港である。狭い海峡に船舶が行き交い、遠くには現在建築の粋を集めた関門橋が見える。この門司に戦前のレトロな近代建築が集められ、テーマパーク的な港町になっている。それが門司港レトロである。

門司港レトロの歴史

門司は本州に最も近く、昔から九州の玄関口として重要な役割を果たしていた。明治になり国の特別輸出港に指定されると、外国航路の拠点および貿易港として役割も加わり、金融機関や商社・海運会社の支店が相次いで進出し、多くの近代建築が建設された。

しかし、戦後中国や韓国との貿易が減少し、関門鉄道トンネルや関門橋が開通すると、門司港駅を経由せず旅客や荷物の往来が可能になり、門司港は急速に寂れていった。

その様な状況で中、門司港駅が国の重要文化財に指定された。これに伴い、門司に残る歴史的建造物を活用し、観光地として再整備されることになり、現在に至っている。現在は韓国や中国人など外国人観光客も多く賑わっている。

門司レトロにある代表的な近代建築

門司港レトロにある代表的な建物について紹介する。門司にはこれ以外にも優れた近代建築は多いが、時間の都合で行けなかった。

門司港駅駅舎

門司港の陸の玄関に当たる門司港駅の駅舎は大正13年に建築されたネオ・ルネッサンス様式の木造2階建ての建物である。戦争により屋根がなくなっていたが、平成31年に修復工事が行われた。そして、駅舎としては全国で初めて国の重要文化財に指定された。

門司港駅は関門トンネルが開通するまでは九州の鉄道の玄関口として賑わった。
現在も鹿児島本線の始発駅ときて活用されている九州最古の現役駅舎である。内部も趣きがあり、平成19年に日本経済新聞社が行った「足を延ばして訪れて見たい駅」のアンケートで全国第1位に選ばれたことがある。

旧大阪商船門司支店

化粧レンガが使用された美しい建物は大正6年に建設された大阪商船の門司支店である。設計は河合幾次、施工は内海鶴松である。

建物は木造の二階建てあるが、一部にレンガ型枠のコンクリート造りで表面はオレンジ色のタイルが使用されている。国の登録有形文化財に登録され、近代化産業遺産に認定されている。門司港レトロで一番気に入ったた近代建築である。

建設当時は、北側は海に面し、専用桟橋から直接乗船可能であった。

旧門司三井倶楽部(~旧門鉄会館)

大正10年に三井物産門司支店の社交クラブとして建築された。設計は松田昌平。

この建物は門司港レトロの開発に合わせて移築されたものである。平成2年に重要文化財に、平成19年には、近代化産業遺産に認定されている。

アインシュタインが宿泊したこともあり2階には当時の状態で「アインシュタインメモリアルルーム」が、門司が出生地の林芙美子の資料室もある。1階にはレストラン「三井倶楽部」が入っているが、人気があり混んでいた。私達はここで食事することが出来なかった。

旧門司税関 

明治45年に焼失した門司税関の2代目の庁舎として建設された。設計は大蔵省臨時建築部(妻木頼黄/咲寿栄一)。施工は清水組である。戦争等で痛みがひどかったが、門司港レトロ事業の一環として修復された。近代化産業遺産に認定されている。

北九州市大連友好記念館

この建物も美しいが、北九州市と大連市の友好都市締結15周年を記念して整備された中国の大連にあった東清鉄道汽船会社事務所の複製建築物である。

クラブツーリズムのツアー記録

門司港レトロはクラブツーリズムのツアーで観光したものであり、記録のため、その内容を記載しておく。

北九州空港を出発して30分程度でJR小倉駅に到着する。ここで新幹線で移動の 関西方面からのツアー客と合流する。

小倉駅で新幹線のツアー客を乗せたあと門司レトロに向かう。11時頃門司レトロに到着。ここで昼食も含め1時間40分程度自由時間となった。