変化のある温泉を見学する別府地獄めぐり

天然に湧き出している様々な種類の温泉を地獄と称して、公園のように整備している。その内、別府地獄組合に加入している7つの温泉(地獄めぐり)の入場券がセット販売されていたので、見学した。
地獄めぐりの場所
7つの地獄の内、鬼石坊主地獄 、海地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄の5つは別府駅からバスで20分程度かかる「鉄輪」にある。鉄輪行のバスにの乗れば終点である。血の池地獄、龍巻地獄の二つは「鉄輪」からバスで10分程度かかるところにある。 この地獄は別府駅より亀川駅の方が最寄駅になる。
一番高いところにある鬼石坊主地獄 、海地獄から見学するのが楽である。
海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄が国の名勝に指定されているが、その地獄は多少スペースが広く、景観に優れている。内容の面白さは別である。
鬼石坊主地獄
泥の温泉が湧き出している。丸く膨れ上がり坊主頭のようになるので、この名前がついたのであろう。

海地獄(国の名勝指定)
見学した温泉の中で一番蒸気が強く噴き出していた。また、7つの温泉の中で一番広い。

鬼山地獄
温泉の熱で熱帯性の動植物が育てられていることがある。ここの売りはワニである。大きなワニもいたが、水槽に飼われていた子供のワニがよかった。

かまど地獄
温泉をいろいろ工夫して見せていた。温泉の色は天候や地層によっていろいろと変化するとのこと。かまど地獄では地下の異なる粘土層が溶けて、違う色の温泉ができていた。


白池地獄(国の名勝指定)
池が白濁していることからこの名前が付いた。

血の池地獄(国の名勝指定)
池の色からこの名称が付いたと思われる。

龍巻地獄(国の名勝指定)
間欠泉である。30分~40分をサイクルにして、温泉が噴出したり、止まったりしている。次に噴出する時間がおおよそ推測できるので、その頃になると見学する人が増加する。ただ、残念なのは温泉が飛び散らないように蓋がしてあり、豪快さに欠ける。
龍巻地獄2 龍巻地獄1
50年程前に見学した微かな記憶によると、昔は自然の中でいろいろな種類の温泉が湧き出していたように思う。現在は全体的によく整備され、野性味に欠けるように感じる。
クラブツーリズムの記録
クラブツーリズムのツァーは毎日のオプションツアーの集合であるが、中日に一日だけ自由行動日がある。別府温泉巡りはこの自由行動日に訪れたものである。
我々はホテルの送迎バスで別府駅まで行き、そこからバスで鉄輪まで乗った。見学したあとは龍巻地獄から近い亀川駅に出て、次の目的地である杵築市に向かった。